2012年11月20日

将棋マンガのリスト

 リスト

 1973 駒が舞う
 1978 5五の竜
 1993 月下の棋士
 1999 歩武の駒
 2002 365歩のユウキ!!!
 2004 しおんの王
 2005 コマコマ
 2006 ハチワンダイバー
 2008 うちゅうの王
 2008 3月のライオン
 2008 風の棋士ショウ
 2010 王狩
 2011 ひらけ駒!
 2011 BLOOD~真剣師将人~
 2011 ザンガード
 2011 JOKER
 
 ひとこと

 調べてみると読んだこと無いの沢山あるな。
 作中将棋を扱っているものだとか、エピソードに将棋メインのものがあるとか、単行本化されていないものとか、そういったものを探していくともっともっと増えるんだろうけど、とりあえずは検索で出てくるものだけを。

 2011年発表が凄い多いんだけど、3月のライオン効果?


 
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2012年11月08日

織田作之助『聴雨』

 『聴雨』は坂田三吉の端歩突きをテーマにした作品。
 青空文庫にて無料で読める。

 青空文庫:聴雨


 普段から坂田は、駒を動かすのに音を立てない人である。「ぴしり、ぴしりと音を立てて、駒を敲きつける人がおますけど、あらかなひまへん。音を立てるちふのは、その人の将棋がまだ本物になつてん証拠だす。ほんたうの将棋いふもんは、指してる人間の精神が、駒の中へさして入り切つてしもて、自分いふもんが魂の脱け殻みたいに、空気を抜いたゴム鞠みたいに、フワフワして力もなんにもない言ふ風になつてしもた将棋だす。音がするのんは、まだ自分が残つてる証拠だす。……蓮根をぽきんと二つに折ると、蜘蛛の糸よりまだ細い糸が出まつしやろ。その細い糸の上に人間が立つてるちふやうな将棋にならんとあきまへん。力がみな身体から抜け出して駒に吸ひこまれてしまふちふと、細い糸の上にも立てます――さういふ将棋でないとほんたうの将棋とは言へまへん。さういふ将棋になりますちふと、もう打つ駒に音が出て来る筈がおまへん。」


 うん。これは魅力ある。
 坂田三吉をモデルにした作品やキャラが大量に生まれるわけだ。


  その地下室を出た足でふと立ち寄つた喫茶店へ備へつけてあつた新聞を、何気なく手に取つて見ると、それが出てゐたのである。丁度観戦記の第一回目で、木村の七六歩、坂田の九四歩の二手だけが紹介されてあつた。先手の角道があいて、後手の端の歩が一つ突き進められてゐるだけといふ奇妙な図面を、私はまるで舐めんばかりにして眺め「雌伏十六年、忍苦の涙は九四歩の白金光を放つ。」といふ見出しの文句を、誇張した言ひ方だとも思はなかつた。私は眼がぱつと明るくなつたやうな気がして、
「坂田はやつたぞ。坂田はやつたぞ。」と声に出して呟き、初めて感動といふものを知つたのである。私は九四歩つきといふ一手のもつ青春に、むしろ恍惚としてしまつたのだ。


 どこかで目にした「坂田はやつたぞ。坂田はやつたぞ。」はここからか。
 ようやく原典に出会えた。


 大衆は勿論喝采した。が、いよいよ負けたと判ると、なんだいといふ顔をした。
「あんな莫迦な手を指す奴があるか。」と薄情な唇で囁いた。専門の棋士の中にもさういふことをいふ者があつた。
 対局の終つたのは、七日目の紀元節であつた。前日からの南禅寺の杉木立に雨の煙つてゐる朝の九時五分にはじめて、午に一旦休憩し、無口な昼食のあと午後一時から再開して、一時七分にはもう坂田は駒を投げた。雨はやんでゐなかつた。


 どう見てもサッカー日本代表戦スタメン発表時と、負けた試合後そっくりです。
 ありがとうございました。

 現在も昔もこういうのって全然変わらないのね。


 
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